East gate,Open the sea.

飽きるまで推す

その名も僕らの推し

 推しがチャー研に出た。観た舞台の感想と推しがかわいいという感想


【諸注意】


・推し(前楽で馬になったり千秋楽で研シロウになってた研、特に深い理由はないですが名前は出しません)のオタク、チャー研アニメは「半分くらいは見た」程度。舞台の前作は見てない。
・三次元の俳優のオタクである以前から二次元のオタクをしているのでむちゃくちゃ漫画の話する。
・「推しのまばたきはバタフライエフェクトみたいに世界のどこかの紛争を止めている」という命題がなんの証明もなく真であるとされているのでそのつもりで読んでください。
・地方オタクが遠征して舞台を観に行って楽しかった話なので、コロナ対策として遠征を控えており楽しそうなオタクを見たくない人は読まないほうがいい。
・全部個人の感想。

 


【舞台の感想】

 前作チャー研ステが話題になっている、推しも仲のいい別舞台の共演者が出演するので見に行ったらしい、ということは知っていたがまさか推しが出るとは思っていなかった。
 発表をされた当初は「あっ……はい」みたいな反応しかできなかったけどそれはそれとして推しの新しい役が見られるのはとても楽しみであった。
 あと昨年はランダム商品があったようなのだけど今年はなかったので本当にありがとうございます。おとぎ裁判もよろしくお願いします。

 

・初日配信
 研が4人いることくらいしかまともに知らない状態で初日は有料配信を買って見た。
「なるほど、風邪の日に見る悪い夢みたい……」と思ったけどその後私はここ10年くらい風邪もひかずインフルもなったことがないので(心身ともに大変健康なオタク)「風邪の日に見る悪い夢」を見た記憶がないことに思い至り、突然「ない記憶」が脳内に沸いたことに「これは……何を見せられたんだ……?」と混乱していた。
 ちなみにストゼロとレモン堂鬼レモンを飲みながら観た所為もあるだろうけどこの日観たことは数日後に現地で観たときに全然覚えていなくて「あの日観たチャー研の内容を僕達はまだ知らない*1」状態になってしまった。マジで終盤のコロナのくだりを覚えていなくて現地で観ながら「こんなシーンあったか?」となってしまったので配信であっても飲酒しながらの観劇はよくないと学びを得た。
 有料配信は東西南北を日替わり定点なので南北にカメラがあると東西にある画面が観られなくて話がわかりにくいのと、「最前の景色が見られる」と言われていたような気がする配信だけど画質を上げてもそこまでよくなかったので「推しを見たい」勢としては「これでこの値段か~~」と思ってしまった。


・現地で観劇
 内容をきちんと理解できたのが現地に行ってからなのだけど、おもしろかった。
 でも思っていたチャー研ステとはややちがったので「こんな感じなのか」とは思った。

 個人的に私はアニメチャージマン研に関しておもしろさを理解はできるが、「普通に歩いていたのに何もないところで転んだ人を見て思わず笑ってしまったときの居心地の悪さ」みたいなものを感じることがある。うまく言えないんだけれども、制作陣はおそらく真面目にやっていたが時間や予算の都合上おかしくなってしまったのであろうというシーンが「おもしろい」ので、「これは笑っていいのか?」と思うことがある。私は笑うことについてごちゃごちゃ考えるタイプなので(前記事もそんな感じ:8月の路上に捨てない - East gate,Open the sea.)、それを笑っているほかの人に対してどうこう思うことはないが個人的にアニメチャー研のおもしろさはたまに居心地の悪さを感じる。
 が、チャー研ステはもちろんそういう原作の「笑い」(効果音とか尺稼ぎとか妙な動きとか)もあったけど、他人気作品のオマージュ(パロディ?)が多くてなんというか「笑いやすかった」。
「本家に怒られないか」というようなシーンが本当にたくさんあったけど、そういうシーンが多いということはそれはつまり舞台の制作陣がウケを狙ってやった演出だと思うので笑いやすいと思う。オタクだがガンダムは未履修で有名どころしか知らないのでたぶん理解できていないネタがあるんだろうな~と思って見てた。
 オマージュに限らず研が4人いる時点でだいぶ笑わせにきてるけどな……。
「同じセリフを4回言う」のはそれだけでも面白いと思うけどたぶんやっている人たちはどんどん面白さを追求しているのか4人でオモロの天下一武道会みたいになっていってた。日に日に加速するアドリブと日替わり……誰にも止められない研たちの暴走……みゆきがかわいそうだからやめてやれよ……。

 話は変わるが現在ジャンプラでは一日一話ボーボボが無料で読めて、幼い頃に本誌で一度読んだきりだったのでそれを知った途中から読んでいる。「笑った記憶はあるが、一体どういうシーンどういうネタで笑ったのか思い出せない。読み直したいがもし今面白さを感じられないとショック」という理由で避けていたボーボボだけどむちゃくちゃ杞憂だったし今読んでも面白いしそして毎日「昨日なんでこうなったんだ?」と思うので私はまたどういうシーンで笑ったかすぐに忘れてしまうと思う。
 チャー研ステのあたりでちょうど好きだった魚雷ガール登場回だったのでチャー研ステを観ていると「おふざけは許さない。なぜなら私は魚雷だから」というセリフが頭をよぎった。1から47くらいまでふざけてたよな……チャー研ステ……。

 思っていた「チャー研のおもしろさ」ではなかったんだけど私は笑いやすかったし、それはそれで面白かった。でもチャー研というかこれはなんだろう……オマージュが多かったのでおもしろさの分類的には銀魂とかそれこそおそ松さん的な……と考えた時に頭に浮かんだのが「太臓もて王(キング)サーガ」だった。下ネタはモテキングサーガほどではなかったけど。身内と電話して感想を話したときに「太臓もて王サーガだった」と説明して「太臓もて王サーガという単語をおよそ10年ぶりに口にした気がする」と思ったし調べたら連載終了が2007年なのでマジで10年ぶりに口にした可能性が高い。
 ボーボボの内容は覚えていないのに太臓もて王サーガの内容はなぜかまあまあ覚えている。
 とりあえずアニメのチャー研とはベクトルの違う面白さを感じた。

 そしてこのご時世でここまでコロナに絡んだ内容をするのは度胸があるな……と思った。感染者が出たらすべて笑えなくなるしニュースとかで舞台の内容がおもしろおかしく取り上げられて「倒したはずがね……」とか言われる最悪の事態を容易に思いつくことができる。

 あと、鬼滅とかおそ松さんのオマージュとか令和にあった感じにしているけどみゆきのパンツを脱がすシーンがあったりしたので令和で話題になるコンプライアンスはそこまで気にしないんですねと思った(おそらくコンプライアンスを気にしてばかりいたら笑いなんてとれない、というやつなんだろうとは思う)。

 個人的に一番「原作通りだ!」と思ったのは時限爆弾転送テレビ回、爆弾シーンに北西あたりで叫びながら腕で頭を守るキャロンのポーズが「同じシーンを公式で見た」と思った。そう思って転送テレビ回を見返したけど原作のこの回ではないみたいで見つけられていない。絶対にあのポーズを原作でキャロンがするのを私は見た……原作アニメ何話かわからないけど……これは「ある記憶」だと思う。しかしキャロンは本当にむちゃくちゃかわいくて、目の前で踊ってくれた時に「研と同級生でキャロンに片想いしていた小学4年生のときのない記憶」が脳内に沸いて私はまた混乱した。いやでも小学4年生だったときみんな同じクラスの研の妹のキャロンのこと好きで泉家に行くときはドキドキしたよな?(ない記憶の同意を求めるな)

 

【推しの感想】

 公式にキ〇GUY研と紹介をされていたけど公演前に推しのビジュアルが公式から出されたとき「うわなんだすごいかわいいしこれは研(早口)」だった。
「推しの研がかわいい」と身内に画像を送ったけど「推しの研」ってなんなんだろうな……?

 そして今考えるともしかしてもしかしなくともこれは「推しの初主演舞台だったのでは?」とすべてが終わってから思うのだけどあれってもしかして推しの初主演舞台だった? 研が4人いるし登場人物全員個性が強くて全員主人公みたいな舞台ではあったけども。


 それにしても推しは日に日に加速していっていた。
 千秋楽終わってから購入した初日の配信改めて見返したけど、初日はわりと普通というか台本通りだったと思う。でもガールフレンド回の「こんなにゆっくりだと着かない」みたいな星くんの台詞が推しに対しては「こんなにふざけていたら着かない」だったので推しがふざけることを前提に収録されている……と思った。

 ニコ生の配信は忙しくて見られなかった日がほとんどなのだけど、流れている感想とかTwitterでタグ検索した推しへの感想が「キチ○イ」と「やべえ」ばかりなのに少々もやっとするなどしていた。
 この舞台において「キチ○イ」は誉め言葉なんだろうし、おそらくこれは「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこに(略)*2 」みたいな意味なんだろうとは思うけどそれだけが推しの売りではないのでまあ格好いいところも見てくれやと想い、しない予定だったのにTwitterに公演画像をあげたりしていた(公式TwitterSNSもOKと書いてあった)。

 

 推しに対して沸点が低い。

 あとコロナの部分は配信で見た内容を完全に忘れていたので新鮮な気持ちで劇場で観ることができたのだけど「世界を救う推し」、解釈の一致ですね。
 そのまばたきで世界のどこかの紛争を止めているのにさらにコロナをなんとかするために選ばれてしまいしかし家族から反対されて板挟みになり床にうずくまる推しを見ることになったのであまり推しのまばたきに世界平和を求めるのは良くないのではないかと思った。でもそう思った数分後に、コロナが去って茨城研がパパとキャロンと話している時にほかの研は床に体育座りをしているのだがそのときの表情が無茶苦茶優しいうえにまばたきをしているので「あ~~~今またどこかの紛争が止まりましたね~~~~」と口元を抑えて泣きそうになっていた(泣かない)。
 推し、すまんが世界のために死ぬまでまばたきしてくれ……。

 

 ガールフレンド回でみゆきのウィッグを奪ってむちゃくちゃ嬉しそうにしていた推し。中身はジュラル星人と言えど正体ばれるまではレディぞ? と思ったがウィッグむしる前にわざわざ手袋外していた一連の流れを思い出すとどうしても笑ってしまうので推しに勝てない。

 


 時限爆弾転送回では喧しく鳴く黄色い鳥のおもちゃを持ち込んだりしていたけど、次のその回で急に馬の被り物して出てきた推し。脳内の魚雷ガールも「おふざけは許……なんて?」ってさすがに二度見してたよ。ハジケリストかよ……。
 その後もまた馬の被り物で出てくるし人に被せるし好き放題する推し。
 推し、すごいな。本当に。
 推しが考えたのではないのかもしれないが、いやでもあれ絶対推し自分ですすんで馬をかぶっただろうとおもうのだけど普通思いついてもやろうと思わなくないか? いくらチャー研ステと言えど話の流れと全く関係のない馬のかぶりものを、ウケると思ったのでかぶって出てきた。
 すげえ。「おれたちにできない事を(略)」である。
 それと同時に「恐ろしい子……!」とガラスの仮面の亜弓さんの顔で言いたい。

 しかし、推しの加速は止まらない。
 千秋楽、OPだったかな? 頭を振りすぎてウィッグがとれる。
 そんなことある?
 刀が手からすっぽ抜けるのは聞いたことあるけど、普通にやっててウィッグってとれないじゃん。これは絶対に「外そう」と思ってそれくらいの勢いで頭を振っていただろう、もしくはとれやすいようになにかしていただろうと思う。
 そんなことしようと思う?
 私は推しのこういうのを見ると「す、すげ~~~」というような感想を抱くのだけど他の人からしたらまあ「キチ○イ」なんだろうな……と思った。私はいつもブログに「個人の感想です」と書くけど推しが「キチ○イ」と言われてまくっているのを見てその個人の感想に「あ~ん?(怒)」と思ってしまったので深く反省した。
 でもなんか推しに対して沸点が低すぎるということがようやく最近わかってきたので現場で他担が推しの悪口にも聞こえる個人の感想をでかい声で話していたら一番に首根っこを掴みに行きそうなので本当に気をつけようと思う。
 推しはオモロでかわいくて格好いいと思っている解釈違い拒否の強火の人だ……。たまにおもしろいのか(私が推しのおもしろさを理解できていない)わからないときはあるけども……。


 千秋楽、前半でも「す、すげ~~~~」としか言えない感じだった推し。
 そういえばチャー研ステはニコ生の投票で雄一くん回の主役の研が決まるという「水で薄めたホス○ちゃん」みたいなシステムがあった。これもむちゃくちゃ今更なんだけども、もしかして推し、No.1企画日とかあったのだろうか……(実在する同担との接触をさけているとこういうことが起こるんだね)。「(推しの名前)研」で検索して画像を漁ったりしてたけど企画日的なお知らせというかそういうのは見なかったのでなかったんだろうなと思っているんだけどなかったんだよな? (行ったことないけどホス○ちゃんではそういう文化があるということは知っている)
 私はそこまで熱心な課金はしていなかったし、千秋楽で休憩時間に見たら別の研の方と差がけっこうあったので推しは無理かなと思ってしまったのだけど千秋楽は二人研になったのでなんとか推しは千秋楽で研になっていた(はじめから研だが)。

 布をかぶせられている時点で「なんかするんだろうな」とは思っていた。
 布がとられたときジーパンだったので「どういうこと? 私服?」と思ったけど、こちらを向いた推しのシャツに模様のようななにかがあり、目を凝らすとそれは北斗七星の形をしていたので「まさか……研シロウとか言うのかな……」と思っていたら本当に言い出した。
 アムロ研がいるので研シロウが出てきてもおかしくはない……いやおかしくない?????(混乱)
 10歳の泉研役の推しを見に来たと思ったら研シロウになって出てきた……なにをいっているのか(略)。
 研のときよりも「キリッ」とした顔をして目と眉が近いケンシロウの顔をしていたけどすごい、差がすごい。すごいぞ推し。
 個人的に私は「若手俳優だからという理由で笑いがとれるのずるくね?」と思う人なので、たとえ推しであっても「今のどこかおもしろかったか考えるからちょっと待って」と思うことがある。
 私は笑うことに関していろいろと考えてしまうタイプだが推しは、その勢いが強すぎて思わず笑ってしまうような、横っ面叩くような笑いを出してくるのでこういうとき本当に推しはオモロの一等星だな……と思う。早く世界を掴め。

 そしてこれでも推しはまだ全力ではないんだろうな……と思うと楽しみだし恐ろしいな。
 そういうわけで毎日加速する推しを見ながら「僕はついていけるだろうか、君が回す世界のスピードに*3」と思った。推しが回す世界、たまにすごい速い。小学生が地球儀で遊んどんのかというようなスピードで回す。今後ついていけなくなっても「あーん? おもしれえじゃねーの」と言っていたい(推しに対してすぐ跡部になるな)。

 個人的に推しの好きなところとして「舞台上ではむちゃくちゃにハジケるのに、役に入っていない時にバクステ映像とかのためにカメラを向けられると顔を逸らしたり人の後ろに行こうとする」というところです。
「なん……なんだこのギャップ!」というところから目が離せなくなって推しのオタクになったので(あとは推しのまばたきが紛争を止めていたので)、キチ〇イに見えるかもしれないけど本当に「それだけが推しじゃあないので」と言いたい。でも推し、「かわいい」とか「格好いい」と言われるよりも「キチ〇イ」と言われる方が喜んでそう。推しよ、なんと言って褒められたら嬉しいか教えてくれ……。


 とりあえず、チャー研ステは新しい推しを見ることができたし笑いやすかったのでおもしろかった(日本語としてはややおかしい)。

 そして12月に推しは次の舞台があるのでチャー研で興味持った人はぜひ。
 っていうかこのご時世だが推しは途中で中止になった公演はあれど昨年の2.5倍舞台の仕事があるので一体なぜなんだ? (昨年が2作品で今年が5作品)
 ファンとしては嬉しいけど、次の舞台も何事もないことを祈っている。
 そして同担(思念体)のみんなたちは推しのイベント申し込んだ? そろそろこの話題あったまってる? 事務所のTwitterむちゃくちゃわたわたしてるね……。
 私は推しの、推しだけのオタクなんだけどこれ絶対二人分のグッズがもらえる高い方が当選確率高そう……と「虚無」をうっすら感じています。でも楽しみではある。今度こそ絶対に勝ちたい……(負けた記録:愛にできることなんぞもうねえよ - East gate,Open the sea.)。
 

*1:あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない

*2:ジョジョ1部「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」

*3:BLEACH「僕は ついてゆけるだろうか 君のいない世界のスピードに」