East gate,Open the sea.

飽きるまで推す

推しのまばたきで募金する

※舞台「誰かも知らない」の個人的な感想です。
このブログでは何度も言ってるけど前提として私は「推しのまばたきは最高なのでバタフライエフェクトのように巡り巡ってどこかで紛争を止めている(たぶん毎回言ってるけど初めて触れた記事:12人のランブロと座席に怒れる男 - East gate,Open the sea.) 」と思っていて、「推しのまばたきが世界平和につながっているという証左のために推しを見たあとに募金することがある(詳細:世界を平和にする程度の能力 - East gate,Open the sea.)」オタクが書いているのでなんかいろいろご容赦ください。
 敬称が略されてたりされてなかったりします。

 推しは園原役。

 

 未来が見える少女が、目の前にいる人を救えなかったり、募金することで誰かも知らない大勢を救っている未来が見えたり、でもやっぱり目の前にいる人は救えなかったりする話。15~17日まで5公演観劇。
 

【よかったところ、好きなところ】

・演出
 群像劇なのだけど物語が進むうちに「ここはつながっていたのか!」と思うシーンが多々あった。
 
 お巡りさんがコンビニで募金したことで、そのときのレジの店員が急にそのバイトを辞めると言い出す→そのバイトが園原が小さい頃に被災して避難生活をしていたときに遊んでくれていた人だったというシーンが続き、そのときはふむふむと思って見ていた。
 個人的にはこのときの立川さんのコンビニ店員の演技と被災地で推しと再会したときの演技の違いも好きだ。前者は若いから思い立ったら勢いだけで行動するぶっとんでる若者に見えた。後者のときはなんか作業着みたいなの着てて、たったそれだけなのに急に歳を重ねたように見えて「服が口ほどに物を言ってる……!」と思った。もちろんそのときの立川さん役の方の演技がよかったのもあると思う。

 で、そのシーンはふーんと思って見ていたけど後半に立川さんが梨香にお金を渡してるシーンでそれが仕送りで立川さんが自分を「父さん」と言っていてあのコンビニ店員が未来の父親だとやっと気がついて、前半にも立川さんが梨香にお金を渡すシーンはあったけどそこでやっとそれが「仕送り」だとわかった。
 これ絶対わかりにくくしてたよな~! と思うのだけどわかったときの「!」は気持ちよかったしでもここまで気がつかなかったの悔しかった。ヒントは出てたよな~! 立川さんが園原に「娘が二人いて、一人は連れ子なんだけど」って言ったり、梨香と未来が似てないと言われて「父親が違う」って言ってたり。
 でも立川さんが若いからこんな大きな子供がいるように見えないのと、これが「劇」だったから気づきにくかったというのがある。
 同じ人が違う役をやることもあるので、同じ人が出てきても「違う役か」と勝手に思ってしまう。
 だから序盤に梨香にお金渡していた人があのコンビニ店員と同一人物で二人の父親だとは初見では話が進まないとわからないし、これ絶対演出わざとやってるよな~~うまいな~~!と膝を打った。


・女性キャスト
 俺は推しのオタクだがそれはそれとして女の子も女性も好きなオタク(そして興奮すると一人称が「俺」になるオタク)。
 推しは今まで女性と共演することが少なかったけど最近男女比半々みたいな舞台にも出ていて私は楽しい(個人の意見だし今後推しが共演者となんやかんやあったら変わるかもしれない意見です)。
 ゆいまいの双子が二つ縛りだったり編み込みみたいな二つ縛りだったりポニテにしてたりして最高。あとカテコで手を繋いでたり二人で客席に手を振ったりしててオタクはそういうの、好きなんだなあ……(主語を広げるな)。
 みんなたちの好きなもん全部詰めた二つ縛りのキャラ、来里も16日公演は三つ編みだった。
 15日初めて見たとき「いやみんなの好きなもの全部詰めたキャラか~い!」と思うと同時に「どこかで見たことがある」とも思っていたけど16日に三つ編みを見て叔父に電流走る。

「お……俺たちの初恋、東城綾だ……!」

 私は西野派だったけど、カテコで客席のどこかを見て笑っているのを見たときいちご100%の卒業式回で答辞を読み終えた東城が会場側を振り返ってから微笑んで、他の学生が「東城さんは俺を見て笑ってたんだ!」「いや俺だ!」ってなってたシーンを思い出したしその気持ちがわかった。来里ちゃんは俺を見て笑ってたんだ!

 そんな来里となんかあったみたいな真由ちゃんが再会したときにお互いを「真由ちゃん」「五十嵐」と呼び合うシーンもマジで好き。この呼び方の差である(オタク好きなやつ)。高校のときになにがあったのかとかも知りたかった。
 真由ちゃんもシーンによってカチューシャしてたりアレンジしてたりしてよかった……。真由ちゃんは桜井さんにお金貰うときに来里が躊躇ったときに横から言った「ありがとうでいいんだよ」の言い方がめちゃくちゃかわいかった。けっこうどの席でも真由ちゃんの舌打ち聞こえて「最高」。
 真由ちゃんは来里に「コンビニも新宿も似合わない」ときつめに言っていてその理由とか二人の過去の回想とかないかなと思ったけどなかったので残念。真由ちゃんは来里ちゃんがどこで働いてたら似合うと思うのかな。意外と真由ちゃんは「清澄白河あたりのイートインもあるこじんまりしたコーヒーショップのバイトとかが似合うと思う」みたいなこと言ってくれそう。

 ・ほくろ
 未来は口元に、園原は目の下にほくろがあるので並ぶとむちゃくちゃ「いい」。

・推しの演技
 スーパー俺の推し最高タイムですまんが、俺の推し、すっげ~~んだぜ!
 1月の舞台「ジキルとハイド」でどこか幼さの残る後継者役から、一瞬で落ち着いた年齢の紳士になるところを見せてくれた推し。今回は一瞬で20歳から中学2年生になった。
 上手の席だと見えないけど、「実感したかった」と言う立川さんに「でも僕は救われました」とはっきり言うシーン。
 見たかこの汚れを知らぬ真っ直ぐな瞳を……目の前の恩人を疑わず100%の感謝を向けた表情を……。立川さんに秒で「すまん嘘ついた」と告白させる真っ直ぐな視線……うまく言えないんだが、そのときの顔が25歳でも大学二年生でもなくマジで中学二年生だったんだ……。
「笑顔が眩しい」ってこういうことを言うんだなと私も客席で目を眇めて見ていた。

 そしてその立川さんの告白を聞いて動揺して増えるまばたき、世界平和である(ホテル近くのファミマで募金した)。速めに数回連続でするまばたきが、好きなんだなあ…………いや、人の話を真剣に聞いててそのあいだ文字どおり「まばたきも忘れて」みたいになってて目をかっ開いたまま全然まばたきしなくてふっと顔をそらすと同時に伏し目がちにするまばたきもディモールトベネ。絶対に推しのまばたき、どっかで紛争止めてる……と、推しのまばたきを現場で見るたびに何年経っても新鮮にそう思う。

 とりあえずこのときのシーン、日によって唇が震えていたり泣きそうになっていたりした気がするけど、表情が話し方が佇まいが、「中学二年生」に見えた。25歳おめでとう推し……(今?)

 あと演技ではないけれど推しの衣装の白いパーカー、紐の長さが左右ちがって最初に見た日は「推しだな」ってにっこりしてたけど観劇した5公演全部そうだったので「それも含めて衣装」だったということ……? 推しの解釈が一致してましたありがとうございます。


・話
バタフライエフェクトでも風桶でも、私は推しのまばたきが、推しも私も知らないどっかの誰かをたしかに救っていると根拠なく思っているので、話としてはめちゃくちゃ興味深かった。
 
 あとこれ話じゃないけど伏線みたいなのが多々あった気がする。伏線ではないな、話のテーマであろう「伝播する(他に言い方あるかもだけどこれしか思い付かん)」がところどころに見られた。
 序盤、梨香がホームレスのおっちゃんに「マジで?」と言う。そのから少し「マジで」についての会話がやや冗長なほどに続くけどその後梨香たちと別れたおっちゃんはシーンが変わったときに推しに向かって「マジで」と言って、推しもその後言ってた気がするけど詳細が思い出せない。
 これも小さいけれど、梨香に「マジで」と言われなければおっちゃんの口から「マジで」が推しに向けられることはなかったと思うのでもしかしたらただの考えすぎかもそれないけどそういう「伝播」みたいものがちょこちょこ仕込まれてて何回か観て「ハッ!」とするということがあって、何回観ても楽しめた。


・桜井さん
 税理士って嘘だよな……?
 マルチ商法のやつと兼業してると思えないし、真由ちゃんがお巡りさん呼んだとき狼狽えてたし、税理士って嘘だよな……?  おまわりさんに何してるか聞かれて「パパ活中です」って答えたときに「嘘はよくないですからね」っていうくせに嘘ついてたり真由ちゃんの「二十歳です」の嘘に気づいてない振りしてたり、いいですね~~(これは「最低」の意味の「いいですね」)。
 来里ちゃんと無理矢理バーに誘っていたけれど真由ちゃんは「あの人お酒飲まないし」と言っていたので真由ちゃんとは完全に健全なパパ活のお付き合いで酒が入ると面倒になるタイプの人なのだろうか。
 来里ちゃんを無理矢理誘っているシーンは普通に最低だけれどそれが「最低」だとわかった上で劇中に出てくるのでいいと思う。

・「その背中は笑っていた」
 劇中に出てきた推しの台詞の中で一番好き。いい表現だなと思う。

 


【気になったシーン(良くも悪くも)】

・時間の経過わかりにくっ

 話の中で過去のシーンになったりするところはおもしろいし好きな演出なんだけど時系列を考えたときに「???」ってなったことがいくつがある。

梨香来里未来が、おっちゃんと話しているところで東堂さんと剛田がやってきて二人が消えたタイミングで香奈美がやってきて、その後フルーツバスケットに行く。お腹いっぱい食べたと言っている。

 その後またフルーツバスケットに行ったシーンがあり、また食べ終わっているのでおそらく別日だと思われる。
でもその日の夜に未来が香奈美の店に体入で行き、そこにやってきた剛田に香奈美は「昼に梨香たちに会ったんでしょ」という。
  冒頭のシーンと同じ日……? それとも舞台にはなかった「梨香たちと剛田が会ったシーン」があったのか……?

 そんでその後、未来は「結局朝まで付き合って飲んで」、そのまま朝から募金活動していた園原に募金する。
 それから数日募金していた。
 で、未来が体入した翌日以降に立川さんが梨香に仕送りを渡してそれを梨香は募金するけどおそらく同日に香奈美は未来が体入で来た日の給料を募金する。香奈美が募金するまでにタイムラグがある気がするけどこれは「香奈美が数日間その日の給料の使い道に悩んでいた」ということ……? それともみんなが募金したのは別日……?
 未来が園原に「最近いつもいるね」みたいなことを言ったときに園原は「三年になって週2しか大学ない」みたいなことを答えた。序盤に哲平の二十歳の誕生日を祝ったので大学二年生だったはずだがいつのまにか三年生に……それとも会話的に哲平が三人の中で一番遅い誕生日だったので哲平が三月終わり頃誕生日で話としては数週間ということ……?
 わからねえ……と紙に時系列まとめながら頭抱えた。

 あと、立川さんがコンビニ店員辞めた前後で未来が産まれたと思ったけど、未来と同い年の園原が中学二年のときに「5年以上前」と言っているので、辞めたのはそんなに前ではない……? 少なくとも推しが物心つくころには立川さんが被災地に向かっていたのであれば未来が産まれる前~産まれた直後ではないのか?
 でも立川さん「あの頃は梨香を育てるのに必死だったし、父親になるのが怖かった」って言ってたし、未来が立川さんの顔を見ても父親と気がつかなかったのでコンビニ辞めたタイミングくらいで未来が産まれたと思ったんだけど……?
 立川さんが若いので、「コンビニ店員=二人の父親」と気づきにくくなってるのは「うめえな~」と思っていたけどこれ立川さんはおいくつの設定なんだ……?
 個人的にはコンビニ店員のときは「20代のバイト店員」に見えた。「若さ故に衝動のまま行動する20代前半」に見えたので「大学三年で付き合ってた年上の彼女との間に子供ができたので中退して働いている」と見た。梨香の母親は18で梨香を産んで梨香8歳、母親26歳、立川21歳のときに未来ができて、チキッた立川さんが逃げたと考えたら、現在梨香28歳、未来20歳のときに立川さんが41歳で筋は通る気がする。立川さん役の方、27歳らしいけど推しが中学生に見えたように立川さんもけっこう年上に見えるシーンもあったので私はこの解釈に1000ペリカ賭けよう……と思ったが園原が14歳のときに立川35歳でその5年前に園原は「立川さんをお父さんみたいだと思っていた」ので~~やっぱ違うか~~? 立川さんがいくつのときに未来ができて、未来がいくつのときに立川さんは逃げたんだ~~?
 みたいな感じで「つまりいつなんだってばよ」がいくつかあった。

 でも「うめえな」と思うところもあった。
 何回か「寒い」という台詞が出てくるし急に三年になってるのでたぶん冬~春にかけての話である。そんで桜井真由来里三人でご飯に行った帰りに真由ちゃんが桜井さんに「またすぐ会いたい、ドライブ行きたい。海とか」と言うと桜井さんは「いいね夏になったら行こうか」みたいなことを言う。
 冬の終わりに「すぐ会いたい」って言われてんのに「夏になったら」って言う桜井さん。遠回しにしばらく会わんと伝えてていいですね~~(これも「最低」の意味の「いいですね」)。


・「ダサい」
 これは本当に個人の意見なんだけど「ダサい」「キモい」という言葉が好きではない使われ方をしていたシーンが多くて「うわー!」ってなってしまった。
 梨香が学生時代にやってたバンドの曲を未来も瑞樹さんも「ダサい」って言ったり未来の発言を飛鳥さんが「ダサい」って言ったりしてて「うわーーーー!」と客席で絶叫しそうだった。なんらかの意図、それこそ客を「うわー!」させたくてわざと使ってるんだよな……?  と思うくらいにはその言葉が多かった。
「うわー!」させたくて使ってるならいいんだ。よくはないけどそれが「うわー!」案件だとわかったうえでわざと使ってるならまだいいんだけど人の創作物に安易に「ダサい」って言うのは「うわー!」案件だとわかっていなかったらどうしようと思うくらいその言葉が出てきたので「うわー!」ってなった。
 いやまあこれは個人の好みの話かもしれないけど人がたとえ一時であっても熱を持って作ったものや言った言葉を、ダサいって言葉で片付けるなよと思う。「ダサい」を多用する人からするとこれを言うことも「ダサい」のだろうが。
 いやでもやっぱわかった上で使っててもなぜこちらを「うわー!」にさせるの……? 意図は……? それはこの話にどんな意味をもたらすの……? とも思う。


・親と子
 わかっていてそういう台詞を言わせているのか、わかっていなくて「本当にそう信じていて」この台本になったのかわからないシーンがいくつかあって、そのうちのひとつに親と子に関する話をするシーン。
 家出してきた咲ちゃんに飛鳥さんが「連絡しな」と言う。
「親はいつまで経っても親でいたいものだから」というようなセリフだったと思うが、咲ちゃんの話を聞くにどう考えても咲ちゃんにとってのいい親ではない。もちろん私もただの観客なので詳しい事情は知らないし咲ちゃんの話だけを聞いて判断しているが、「離れたほうがいい親」もいるわけでそれを安易に「連絡した方がいい」というのはどうなんだ~? と思って見ていた。
 前述した桜井さんが無理矢理来里ちゃんを誘うシーンは「それが最低だとわかった上で話として出てきた」けど、このシーンは「子は親から離れない方がいい」「絶対に関係を断ち切らない方がいい」と制作側が親子の縁の絶対を信じていて出てきたシーンなのか、でも飛鳥さんにそう言われたときの咲ちゃんの反応も、そのシーンが終わってはけていくときの咲ちゃんの表情も微妙だったので「必ずしもそうとは限らない」という意味で出てきたシーンなのか読めなかった。


・未来ちゃんの行動への疑問
 剛田たちが店に来て香奈美とエンカウントするとわかってた上で体入に行ったみたいだが大丈夫か?! チェンジさせればいいのに東堂さんがチェンジしようとしたのをわざわざ止めるがその意図は?! 
 前のシーンで「見えている未来が変えられないなら楽しむことにした」というようなことを言っていたのでそうすると未来ちゃんがこの状況を楽しんでいることになってしまうが大丈夫か?!
 どうしたってバレてぶつかって香奈美が傷つく未来だったのでせめてその後話し相手にはなってあげようと思ってついてったという解釈であってる?! そうでもしないと未来ちゃんが「友達が傷つく未来がわかっててそれを見についていったかなりやべえ女」になっちまうので合っていると言ってくれ!!


・剛田~~~!
 どのキャラが好きか、そのキャラが好きじゃないかで意見が分かれそうでおもしろかったけど私は剛田に腹を立てた。
「恋人にこういうところで働いてほしくない」は、まあ個人の意見だしそれ自体に同意はしないが「そう思う人がいる」ということはわかる。だがすでに関係が終わっているのにとやかく言うのが解せないし、相手の事情を聞かずにさも正論かのように「子供なんだよね」って言いたいことだけ言って反論される前に逃げるように帰っていくところに腹が立った。
 元交際相手の就いている職が気に食わんからといって、腹いせみたいにその人本人を非難するなよと思う。
 

・金
 哲平、俺がお前と友達だったら闇金ウシジマくんを貸した。バイトしてでも買って貸した。マルチ商法回、読め。哲平以外のキャラも全員ウシジマくんを読め。園原もな。
 哲平が園原のリュック持っていくとき未来ちゃんが来る前から、未来は見えないけど客席全員「やめろ~~!」って思ってたよな。

 意見が分かれるところだと思うけど私は園原のやったことは間違っていると思う派です。
 人を助けるのに他人の金を使うな。
 君の行いは経理部の社員が「お母さんが病気になってお金が必要で……」って言ってるキャバ嬢もしくはホストに会社の金でボトルを入れるのとほぼ同じだぞ……(この発言にはそれらの職業の方を貶めるような意図はありません)。人助けしたいなら己の財布から出せ。

 と、私は金が絡むとうるっせえのでそう思うが園原賛成派の意見を聞きたい。
 そしてこれは「5公演見終わった今」だからそう思っているのであり、正直初見時は推しの演技に「持っていかれ」ちまって、「園原くん泣かないで! 僕が何度でも時間を戻しておじさんのことを助けるっピ!」になっていた……。
「目の前の人も助けることができなかったらこの募金意味わかんないからさ」と言う推しの演技ときれいな瞳に「最高~~~!」になっていたので騙されかけたが、己の金で助けろ。でも推し、その笑顔で人から嘘を白状させたりその悲痛な演技で犯罪を擁護させたり、恐ろしい子……! と改めて思った。

 


・ラスト
「いや、客に解釈任せるエンドかい!!!!!」と思ってしまった。
 哲平と園原はたぶん前科がつくのでは……就職にも響くしっていうか調べたら募金詐欺は詐欺罪として有罪となれば10年以下の懲役らしいので「だいじょばない」案件なのでこの終わり方がいささか投げやりに感じた。
 おそらく制作側が伝えたかったのはラストどうこうではないんだろうけど、じゃあここで終わったこの話の伝えたかったこととは……? 「知っていても未来は変えられない」ということ……?
 ストーリーとしての収まりの良さではなくて、要所要所のエピソードとかそのときの役者の演技を見せたかった舞台なのかもしれないけど個人的には物語のオチを重視しているタイプのオタクなのでもや~っとしてしまった。

 ただ、この終わり方だと各々がいろんな解釈を考えて呟いたりするので、それが狙いならば成功しているのではないだろうかと長文感想を書きながら思う。
 

 

 

 

 長くなったけれど概ねそんなところです。
 あとは劇場がおしゃれでとてもよかった。女子トイレの入り口がおそらく建物の構造上低くなってて、ちょっと秘密基地みたいでよかった。
 劇中、「この年になると明日のことなんかだいたいわかってくる」って台詞があったけど、推しのオタクをしていると何年経ってもマジで明日のことがわからないのでおすすめです。舞台やイベントの情報、2か月前に言ってくれるとオタク助かるな……。
 2月、急に推しがゲームの広告塔候補になりネトゲ廃人みたいな生活をするはめになった話が下書き状態で眠っているのでそのうち書く。
 そのとき始めたゲームはまだやってて、今回の舞台の感想をチャットで誰か呟いてないかなと思ったけど別に誰も話していないので誰か公演名つけて感想をTwitterで流してくれ……。
 配信が4/29までなので誰が好きで誰に一番腹が立つが、他の人の意見を聞きたい。

 

 なにかが伝播したり、もしくは巡り巡ってなにかを変える、というような話だと思うけど公演感想目的でこのブログ読んだ誰かも知らない人が推しのまばたきに世界平和を感じてくれたら僥倖。