East gate,Open the sea.

飽きるまで推す

愛にできることなんぞもうねえよ

 こんばんは叔父です。同担の皆々様はお元気でしょうか。私は血の涙を流しすぎて自宅前の川が血の川と化し、魚も鷺も全滅しましたが当の私は元気です。

 

 タイトルですが決してRADWIMPSに喧嘩を売っているわけではないです。大好きです(好きな曲は「揶揄」)。
 このブログは何度も言いますが「※個人の意見です」であり、愛にできることはまだあるよという意見もあると思うしそれを否定する気はないです。なんなら私もすぐ人のオタ活の話を聞いて「愛の力ですなあ」とか言っちゃう。
 とりあえずこのブログを書いているときの私はそう思ったという文章です。読み返したら今回も唐突にポエムが入るじゃん……っていう感じなのでそういうのが嫌いな方と、タイトルでいやな予感がするかたはブラウザバックでお願いします。
 あと今までこのブログでは三次元の推しの話しかしてませんでしたが今回はとある2.5次元……って書くの面倒なんではっきり言いますが刀ミュの話が出てきます。苦手な方はご注意ください。長いので一人で物販並んでいるときとか暇なときにどうぞ。

 

 

 来る2019年9月21日、推しにとって初めての個人イベントがありました。私も有休をとって事前にスマートEXで新幹線をとっていました。

 ただ、チケットはなかった。
 チケットはどこにもなかった。
 当日になってもチケットは私の手元にはなかった
  -完-

 チケットっていうかメール見せる方式だったんですかね。当たっていないのでそれすら知りません。
 当日になってもチケットはなかったので、刀ミュの当日券チャレンジしようかなと思いましたがそれもできなくなったので新幹線のキャンセルをして自宅で酒を呑みつつトレブロ神経衰弱してました(前記事参照)。推しのめっかわブロマイド(めっっっっっちゃかわいい大天才のブロマイドの略。具体的に言うと「こころ」のトレブロの口元にイチョウ当ててるやつ)をまぜるとやはりテンションがあがるな~と思いながら身内から伊勢みやげにもらった「ウメノミコト」という梅酒をソーダ割りにして呑んでました。ロックにしたかったけど私の家には製氷皿がない。適当に割って呑みましたがうまいっ!(突然の飲みレポ)

 

 でも一人なのでさすがに神経衰弱も飽きて、酒を呑みつつなぜ私はイベントに行っていないのか考えた。

 

 推しのイベント、なぜか猫カフェで行われ各回定員20人×3回。そして抽選は氏名生年月日住所等を書いて事務所に直接メールを送るという方式。本人確認があるのかチケットは自宅郵送なのか一切不明。
 この時点でだいぶ困惑していた。こういうイベント系にはほとんどいったことないので詳しく知らないけど事務所にメール送るの初めて聞いたんですけど。そして「僕は友達が少ない」なので本人確認ありの自宅発送の可能性を考えると協力要請できる人がほぼいない。
 そこんとこどうなのか事務所に直接聞けばよかったのかもしれないし聞かなかったのは私の落ち度ですが、まあ協力分含めて全落ちでした。たぶんだけど本人確認も自宅郵送もなかったと思われるのでそれならもっとどうとでもしたよ……。そして譲渡が全然ない。見た感じほぼ交換しかなかった気がする。
 私は観劇しはじめたのはここ3、4年の新参者ですがそれでも刀のステとミュで散々チケット戦争しているのですっかり「チケット取れたら行く」から「行きたかったらチケットとる」になっていたのですが、今回の推しのイベントはそもそも枠が少なすぎる。市場が狭すぎるよ! とずっと言ってました。今まで(私が観劇する範囲の舞台では)刀ステのチケットを定価譲渡でもらうのが一番大変だと思ったけど推しのはそんなレベルじゃなかった。譲渡がねえ。
 それにしてもこの事務所にメールを送った申し込みからの「厳選な抽選」ってどうやっているんだろう、と少々疑問ではあった。そうしたらツイッタ―で当選者の年齢アンケートをしている方がいらっしゃって「いやいやまさか」と思ったけど、そう思われるような当落結果だったのだろうか。教えて詳しい同担。
 あと話は全然変わるんですが当落もはっきり「○日に当落発表」とかじゃなくてある日突然1部の落選メールが来たかと思ったら時間を置いて2部のメールが来て……っていう感じでした。全部来るまで時間が空いてて待つ間「早く一息に殺せよ!!!」って思いました。今までチケットのシステム手数料って「なんやおま」と思ってましたが、なるほどあれのおかげで時間ぴったりにサイトにアクセスして当落結果が一気にわかるのだな……と合点がいきました。

 

 とりあえず、私は推しのイベントに呼ばれなかった。メールがきた当日はむちゃくちゃショックで目から血の涙が出ました。私の流した血の涙は川を真っ赤に染め魚も鷺も死に絶えあたり一帯の村々は滅びましたとさ(オチのない昔話をつくるな)。

 

 普段はあんまり誰かと自分の推し活を比べたりしないんですが、落選メールが来た当日はソウルジェムが濁りに濁って「当選した人のうちの何人が私よりたくさん12人~の舞台にいくだろうか」「当選した人の中には推しの2.5ではない舞台を見に行ったことが無い人もいるのだろう」「当選した人の中には推しだけが特別好きというわけではなくただめぼしい俳優と接触したいだけの人もいるのだろう」等々と考えてモヤモヤしたりしていた。今なら「推しに金と時間を使った人が偉いわけでも、推しだけを推していることが偉いわけでもないし、そもそも推し事は人それぞれであり比べたり口出しするもんじゃあないよ。そもそも叔父さんも推し舞台を多ステするようになったのは最近だろう」と思うのですが、当日はまあ落ちるところまで落ちていて「呪」「怨」「滅」という感じでしたが、逆に言うとそんな落ち込むほど推しのこと好きだったんだねえ叔父さんは、と気がつくきっかけになりました。なんか私は舞台に立っている推しの瞬きが見られればいいのかと思っていたけど、舞台じゃないところの推しも見たかったのか……いやでも間近で推しの瞬きを見られるチャンスがあるなら逃したくなくない? (私は推しの瞬きで推しが好きになり、今も推しの瞬きが好きなファンです)
 このあたりの推しへのスタンスはまた書きたい。

 

 復活当選が8月5日までに決まる予定で、ちょうどその日は「12人の怒れる男」の千秋楽でしたがこのころにはほとんど諦めていた。
 そういえば私は同担拒否ではないですが(歓迎というわけでもない気がする。これもいつか書きます)、同担の友達がいない(他担の友人がいるというわけでもない)ので12人~の会場で「お茶会当たったんです」みたいな話をされることはなかったけど、中にはそういう人もいたのかな。12人~の頃にはある程度回復していたので(落ち込みはするが立ち直りは早い精神的に元気なオタク)、もし私がたまたま同担に話しかけられて「当たったんです」という話をされても「いいなー!」で終わったと思うんですが当落当日にされてたら、今頃私は牢の中だったかもしれない。それくらいには当日は落選がショックだった。

 

 私は推しのイベントには呼ばれなかった。それはリサーチ不足と友人の少なさと運の無さが原因である。
 そうして私は推しイベント当日は酒を呑んで過ごしている。有休まで取ったけど昼から酒を呑んでそんなことを考えて過ごしていた。
 

 

 

 推しイベントのちょっと前に、何度目かの刀ミュを観に行った。
 私は三次元の推しは推しだけなんですが元が二次元のオタクなので二次元にはたくさんの推しとそこから派生した2.5にも推しがいます。刀剣乱舞は割と「は~~全員かわいい百点満点~~~~~」と思っているのでステのトレブロは軽率にコンプしたり「誰がきてもうれしい」だったりします。ミュに関しては「特にこの子を推したい、というのがなければうちわは持たない、もしくは持っても名前は入れない。物販のランダム商品で出た子の色でペンラを振る」みたいなことをします。でも今回は「この子を推したい」でした。
 刀の2.5ではとなりの人が一人で来ている人だったらけっこう話しかけたり話しかけられたりするし、一期一会な感じでその場だけでちょっと話してTwitterとかは交換せずに別れるのが楽なのでそういう交流をよくするのですが、今作ではとなりの席の人も同じ子のうちわを持っていてそれがきっかけで話しかけられることが何回かあった。
 その日は、1部が終わった後にとなりのお姉さんが出してきたうちわと私のうちわに書いてることが全く一緒で同じキャラの名前だったので「お姉さんも○○推しですか?」と思わず話しかけてしまったのだが、その方はキャラ推しでなく中の人を推している人だった。
 やっちまった~と思った(俳優を推している方はキャラ推しをあまりよく思っていない勝手なイメージがある。よく思っていない、というかずっと推している俳優がそのキャラをしているというだけでその俳優を推しているわけでもない客にファンサしてたら複雑だよなという気がする)けどお姉さんは普通に話してくれた。私はゲームでもその子がけっこう好きだし、しかもむちゃくちゃ役にあっていたので「いや~本当にありがとうございます」というような話をしていた(お姉さんにお礼をいうのはおかしくないかとは思うけど好きなキャラの解釈と一致してる俳優さんだとその俳優さんのファンにもお礼を言いたくなりません? 私はなる)。
 お姉さんは、刀剣乱舞も元からやってないしその人の出演が決まってから刀ミュプレミアム会員になったという話をしていた。
「でも会員になったばかりだからか最速先行でとった席も2階席だし、それ以外にもチケットはとったんですが通路席は1枚だけだしその日○○君は近くに来ないし、うちわもはじめは違う文字だったんですけどTwitterで調べて一番ファンサもらいやすそうなのに作りなおしたんですけど、結局ファンサは一回ももらえていないんです……。出演が決まってから急いでゲーム始めたけど推しのキャラも来ないし……」
 そんなようなことを笑ってはいるけど全然笑えてない顔で、お姉さんは言った。なんか他にもああ……と思うようなことを言っていた気がするけど忘れてしまった。最後にこう言った。

 

「愛が足りないんですかね」


 ぶん殴られたのかと思ったけどお姉さんにはそんなつもりはもちろんなかったと思う。私は推しのイベントに外れた話を一切していていないのだから。
「そんなことないですよ」と力強く言うことしかできなかった。お姉さんよりずっと先に会員になっている私も今回最速先行でとったやつは2階席だったし、みほとせの時もププレミアム先行のチケットよりプレイガイド先行のサイド席の方が前だったことあるし(いつ加入したかは関係ないのでは?)、そういえば刀ミュにおいてファンサというものを私はもらったことがない……(私は席運がないので推しの2.5じゃない舞台を除いたら前方席はほぼ身内が当てたか譲ってもらったやつである)。

 

 とりあえず、愛が足りない所為ではないだろう、と思った。
 前方チケットをいっぱい持っていたとしてもそれは運が良かったか、名義をいっぱいかけたか、協力を頼んだか、もしくはお金を多めに出したかである。
 ファンサなんか日によってその階には来ないこともあるし、自分が座っている階に来ても座席が通路から離れていたら距離的に難しいのでチケット以上に運だと思う。刀ミュは客降りが3曲で何日か通えばある程度は絞れるのでめぼしい日を狙って金の力で通路席をとって目立つうちわと多めのペンラを持ったらもらえる確率はあるけどそれだって確実ではない(高額転売を容認しているわけではない)。
 私が推しのイベントに行けなかったのは私のリサーチ不足であり、頼む相手がいなかった人望の無さであり、そして運の無さであり、愛云々の話ではない。

  でも「愛があるからそこまでできるのだ」という意見もあるだろう。
 ではじゃあたとえば、まったく同じ名義数だけ申し込んだとしても、手に入るチケットの数も座席の良し悪しも当然差が出る。だからといってそこで当選数が多い方が、席が前だった人の方が、愛があるというわけではないと思う。まさか高い金を出して最前を手に入れた方が、そうしなかった人より愛があるというわけではないだろう。

 

 チケットもファンサも運によるところが多いのだからそれを愛のおかげにしてしまったら、外れた方は、もらえなかった方は愛が足りなかったということになってしまう。
 そんな話があるか。

 

 ここまで書いて気がついたけどこれワートリの太刀川さんが言ってたやつだわ(「気持ちの強さで勝負が決まるって言っちまったら、じゃあ負けた方の気持ちはショボかったのかって話になるだろ」)。

 ワールドトリガー、SQで連載中、現在コミック1~20巻! 自分の弱さとどうあがいでも今すぐ天才にはなれないことを認めて戦術と努力で少しずつ強くなろうな! 

  

 閑話休題 

 そんなわけで愛が行動理由になることはあると思うけど、愛それ自体にできることなんかなんもねえよっていう、言ってしまえば当てることができなかった自分への言い訳のブログでした。運と金銭的に弱いオタクの戯言なので、「愛で当てています」という方もいるとは思う。いや、運じゃん、とは思うけどそう言えることは純粋にすごいしとてもとてもうらやましい。

 


 蛇足というか、刀ミュ観た日のその後。「客降り来るといいですね」って言いながら休憩が終わって2部がはじまって、村正のソロが終わった後。今回けっこう観ていたのでイントロでそれがどの曲か、そしてどの曲でその子がどの階に行くかだいたいわかっていたのだけど、その日は私たちが座っている階にその子が来る曲だった。お姉さんが気が付いているのかわからなくて「来ますよ!」って言おうかと思ったけど言っていいのかわからなくて「ああ~~」って思っている間に来てた。お姉さんもその子に気が付いた瞬間悲鳴みたいな歓声をあげてた。
 いやでも我々の席は通路からはそんなに近くない……と思いながら階段を下りてきたその子にうちわを向ける。私より奥にいるお姉さんもうちわを向けていたのでできるだけお姉さんのうちわを隠さないように努力していた。私たちの列の通路に近い席にその子のうちわの人がいなかったからか、彼は止まって我々のうちわをちょっと見て、書いてある通りのことをしてくれた。2人分。そんなに長いファンサではないし、さらっとやってさらっとまた行ってしまったけど、いやでも今のファンサだよな??? と混乱しながらほかの人にもファンサしていくその子を目で追っていた。そうしている間に客降りは終わって、曲も変わって、興奮のままその日の観劇は終わった。全部終わった後に、「ファンサもらえましたね!」ってお姉さんに話しかけようと横を見た。
 お姉さん、泣いてた。
 むちゃくちゃ静かに泣くじゃん……とビビったけど同時になんかきれいだなあと思って、そしてなぜかもらい泣きしそうになった。それまでにおそらく興味がなかったであろう刀剣乱舞をはじめて、プレミアム会員にもなって、うちわもつくって、でも役のキャラも来ないしチケットもよくないしファンサももらえなかったお姉さんの今までのことを考えて、勝手にもらい泣きしそうになっていた。

 

 愛は良席を当ててくれないし
 愛はトレブロで推しを引かせてくれないし
 愛は推しからのファンサや認知を与えてくれないし
 愛は推しのイベントを当ててくれないけど
 いま目の前でお姉さんが泣いているのは愛の所為だ。そう思った。

 「やりましたね」って話しかけて、なんかお姉さんのついででファンサもらえた気になっていたので「ありがとうございます」とまたお礼を言ってきた。「もらえると思ってなかった」「信じられない」ってしきりに言っていて、「信じてください!」って言いながら駅まで一緒に帰りました。
 むちゃくちゃいい日でした。
(お姉さんには別れ際に「お姉さんの外見的な特徴とかは書かないので今日のことブログに書いていいですか?」と聞いて許可とってます。もしこのブログを読んでたら、あの日は本当にありがとうございましたと何度目かわからないけどお礼を言います)

 

 そして私は刀ミュでは初めてのファンサでした。やった~~! 二度ともらえない気がする……。ここまで書いてすみません、ファンサもらえた話でしたがマウントとろうとかそういうのはないです。

 


 個人的な意見として、「愛にできることなんぞもうねえよ、愛の所為で泣いてしまうことはあるけど」と思った話でした(愛は我々を泣かすことが「できる」のでは? と言われればたしかにそうではある)。
 推しの話に戻ります。
 私はどういう形であれ推しのことは知りたいので同担のレポとかもあればみたい。推しの名前でTwitter検索しましたが、レポ流してくださった当たった皆々様ありがとうございました! 個人的に推しはB'zが好きっていうのが驚きだったしむちゃくちゃ嬉しい(なぜなら私も好きだから)。君はロックなんか聴かないと勝手に思っていたよ……(あいみょんは「まあ知っている」程度らしいですね)。

 

 そして君がくれた勇気なので君のために使いたい。愛にできることはもうないけど、僕にできることはまだあるよ具体的に言うと金を出すことだよ。そういうわけで推しの1月の舞台の最速先行がはじまりましたね!!
 新キャストさんが二人いて、これはもしかしなくとも競争率が上がったのかな? フォロワー数はそこそこだけど果たして2.5でない舞台に来るファンがどれくらいいるのか全然見えない。誰か詳しい人教えてください。
 とりあえず、今回のイベントみたいなことは二度とごめんなので、油断せずに行こう。


 たぶんこのブログは9/21に酒を呑みながら書いて、その後寝かせて10/7頃に読み返してツッコミを書き足したりしたんだと思う(油断せずに行こう、って書いて「あっ、手塚誕生日じゃん?」と思った記憶がある)。最速先行申し込みは終わっています。
 ブログを書いても「あとで読み返してからあげよう」と思っている間に忘れて一か月とか経つ。途中で書き足したりするので時系列が意味わからなくなるし、上で「新キャスト二人」って書いたけどその間に三人になりましたね。競争率がまったくわからない。

 忘れていたブログのことを思い出したのは、明日が最速先行の当落だからです。
 怖い。早く殺してほしい。
「行けない」ことはないと思うけどピアの自名義がことごとく死んでいるので心配である。正直2.5以外の舞台は複数申し込みしないんだけど今回イベントに落ちたショックから心配すぎて協力も頼んだので、当たりすぎるのもそれはそれで心配。

 

 しかし、全落ちしてもそれは決して愛が足りない所為ではなく、運がない所為である。
 決して私やあなたの愛が足りなかったというわけではない。
 なぜなら愛にできることなんぞ、もうないからである。
 皆々様の健闘を祈る。
(でも全落ちの可能性無きにしも非ずなので「当たりました~」みたいな報告をコメントに投げたりしないでください……「呪」「怨」「滅」ってなるので……)